Q 悩みを打ち明けられる場所とは具体的にどのようなことでしょうか ?
子どもにとって、心を開ける場所ってどこでしょうか?
昔は、おじいちゃんやおばあちゃんが子どもの味方でした。しかし、今では核家族のおうちも多いですよね。
子どもが自分の悩みを言える場所って実はほとんどないんです。
親や先生に「勉強したくないねん」って言えないですよね?返ってくる言葉は想像できます。
だからこそ、私たちの教室では子どもたちがどんな悩みや困りごとも話せる環境を作っています。
否定することはありません。とにかく、じっくり聞きます。そういう空気感を作ることで、
生徒同士も優しく聞いてあげる雰囲気が出来ています。
「ここなら、みんなが優しく聞いてくれるねん」と生徒は言います。
Q そもそも悩みを打ち明けるのは勇気がいると思うのですか
どうして生徒さんは自分の悩みを話してくれるのでしょうか ?
とことん聞くということをなにより大切にしています。
「一人で勉強できひん」という生徒の悩みを2時間付きっきりで聞くようなことをしているんです。
そうすると、「とりあえず、がんばってみるわ」とスッキリした顔で帰っていきます。
生徒のひとりは、「ここはカウンセリングみたい。モヤモヤしてても、
ここ来たらスッキリして帰ることができるねん」と言います。
否定しない、生徒のやりたいに寄り添うということを大切にしていることで、
ここなら話しても大丈夫だと感じてくれるみたいです。
Q 生徒さん同士で悩みを話し合うこともあるのでしょうか?
ありますよ。生徒同士のほうがいいことも多いですね。悩みって解決よりも共感の方が大切じゃないですか?
「勉強やりたいくない!」「わかるわかる!」なんて感じで、みんなが受け止めてくれるんですよね。
異学年ということもあって、ライバル意識はないので、みんながお互いにフォローしあっています。
さらに、スタッフのアドバイスよりも生徒同士でおこなうアドバイスのほうが心に届くことも多いんですよ。